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98/07/15「このまま声つぶそうかなあとも思って」
先週から風邪気味だったがなんと声が八代亜紀状態。
知ったひとからの聞きかじりではこの風邪状態で大声を出して歌いまくると声がつぶれてハスキーになるとのことらしいが、そんな噂を信じてへたなことをするのはとても薦められない。だめだめ、本当に声変えるならボイストレーナーに相談して、まずは風邪をなおしなさい。そんなつぶしかたは、オキシドールで脱色する中学生みたいだ。
そこで今日はピアノを中心に見ていくことに。 歌がない分、ピアノに集中。来週は水曜木曜と連続でレッスン。なんとか風邪が治りますように。
■今日のレッスンメニュー(80分)
・[弾き語り]オリジナル「スケッチブック」●力を抜いたフォルテを
レイちゃんは時折、最初の頃の癖できつめに鍵盤を「ぶったたく」癖がある。 音が乱暴に聞えるので、肩の力の抜きかた、鍵盤の「揉み」方などを日頃からうるさく言っているので最近はだいぶよいが、時折癖は出る。この音の差は、強くいってしまえば騒音と楽音の差だ。フォルテが騒音でないのは、力が抜けているからだ。オリジナル曲「スケッチブック」のイントロはフォルテ、同じフレーズをピアノで繰り返すところから始まる。 第一印象的には、最初の右手の三度和音を叩かないことがまず重要。
●アルペジオ奏法
次に、左手のアルペジオでの伴奏型だが、腕を柔らかく使うこと。 アルペジオとは分散和音で、このときの意識は、ベースの一拍めにちょっとアクセントを置いて、以後腕の回す動きだけで弾いてしまうというもので充分だ。ひとつひとつはっきり弾くとうるさくなってしまう。左手から右手へと、アルペジオが連続するときにはつなぎめを意識させないように弾く。 つまり両手の親指同士の連携をうまく取るということだ。
細やかなレッスンになったが、ピアノを弾く技術に、音の出し方とアルペジオ奏法は重要だ。
98/06/24「欲が出てきたんです、ピアノもちゃんと弾きたい」
ピアノの演奏技術そのものに欲が出てきたというレイちゃん。
少し技術向上用の基礎練習を増やしつつ、8月からはきっちりしたジャズに一曲チャレンジする予定。
技術的な指導に入るとなかなか体育会的になっていく。つまり、このように身体が動くでしょう、これを真似してみようさあ10本!みたいなノリだ。こういうのを音楽の喜びとつなげるのはガイド的にはとても難しい。 ガイドには、それらの身体的な動きはいい音を出すことの喜びと直結しているが、レイちゃんにはこれが直結するまでの過程を紹介しないとならない。何故こういう動きを身につける必要があるのか、いい音が出て実感してもらうまでは、苦しいかもしれない。
だが、とてもとても大切なことだ。
■今日のレッスンメニュー(80分)
・[基礎]ピアノの音を鳴らす&コードに慣れる
ブルース進行(|CCCC|FFCC|GGFF|CCGC:||)を、今日は8分音符8つずつバッキング。 つまり少し速度が上がるのだ。翌翌週には三連でシャッフル系に移りたいので、そのための布石8分*8。 4つずつくらいのブロックでとらえないと、ソボロのような頼りないバッキングになってしまいがち。 また、バッキング時に腕を上げ下げして力で入力しようとするのではなく、鍵盤の高さから降ろす戻す程度の動きにしないと、結局音も出ないし腕も疲労する。レイちゃんは今まだ腕に余分な上げ下げが大きい。 基本型→第一展開型→第二展開型*2サイクル*C・F・Gの3つのキー(調)の18サイクル。
・[基礎]ピアノの音を鳴らす&スケール
ブルーススケールをCで。C-Eb-F-F#-G-Bb-Cを往復。運指は右が1-3-1-2-3-4-5、左が5-3-1-4-3-2-1。 親指で返すときに腕が乱れると速度が上がったときのロスでもあり、また無駄な力が入る。 指を返すときは、前のポジションから次のポジションまでの動きを穏やかに保つのがまず重要。そのなかで移動を予定している指は、移動先鍵盤との最短距離を静かに移動させるのがよい。
伴奏はワンコード。・[弾き語り]オリジナル「スケッチブック」
この曲は高音のメロディーをピアノでなぞって終るのだが、ピアノ旋律のうたいかたというのがこれまた難しい。つまり、レガートで弾くこととアーティキュレーション(ある部分に関しての細やかな音量変化とか呼吸とか)がピアノというデジタルな鍵盤楽器での「うたう」なのだ。
ここではレガートとアーティキュレーション(主に音量)を取り上げる。
まずピアノのレガートというのは、「次の音を隣の指が弾き始めるまで決して指を離さない執念深さ」で実現する。また、音は、「音量を縦軸に、音符を横軸に取った折れ線グラフにしたときに、なめらかになるような」点を連続させなくてはならない。ピアノの音は減衰してしまうので、どうしてもある音から次の音まで盛り上がりたくても、弾いてしまったらハイソレマデヨ〜といった感じだが、我々は諦めずにその盛り上がり曲線をイメージして、全体のフレーズの中での次の音を予測した上で音量を打ち出す。 すると、聴いている方は点と点の間を補って聴いてくれるので、まったく減衰が気にならないのだ。 (人間て便利にできている。ちょろいもんだ)
今日は特訓だったが、ピアノでのうたいかたは自分のものになるまでに数年かかる。のんびりゲットしてくれ>れいちゃん。
98/06/10「レイに弾けるんですかねえ」「弾けて下さい(きっぱり)」
先週のインストゥルメンタルは気分が乗らなかったそうで、特に進捗なし。期待してくれたみなさん、すいません(笑)
いよいよライヴ&トークで弾き語りするにあたって、選曲と練習のプランニングをする。 ガイド的には、娘を社交界に出す母親の気分。つまり、なるべく美しく、しかも無理なくステージに上げ、失敗をなるべくしないですむにはどうしたらいいかということを考えるわけだ。
弾き語りはピアノ猛烈に弾けてる人でもなかなか難しい。しかもオリジナルでやるわけだから、 レイちゃんにとって実は相当な冒険だとガイドは考えている。そこでオリジナルは一曲を完全に仕上げることをまず目標にしたい。練習は趣味の場合かならずしも必須ではない、というのがそなーれの考えだ。もっと大事なのは、わずかな時間でも楽しむこと。練習しない人間に弾く資格はない、といったかたくなな考えでわずかな時間すら失ってしまうのは惜しいではないか。
しかし、ステージがある場合はちょっと違う。
つまり、いつもと違うひとがいて、いつもと違う空気があるとき、人間は緊張する。 その緊張を演奏にいい効果を与えるものとして取り込んでしまえるようになったらこれはプロだ。 だが、慣れていない場合、緊張は思わぬ事件を起こす怪物になってしまうことがある。 練習して身体が憶えていると、怪物があらわれて心が動揺しても、身体の記憶が助けてくれることがある。練習はそのための保険のようなものだ。だから、ステージの前には、余裕があれば、やっぱり練習しておこうねというのがガイドからの真摯なアドバイス。
■今日のレッスンメニュー(80分)
・[基礎]ピアノの音を鳴らす&コードに慣れる
ブルース進行(|CCCC|FFCC|GGFF|CCGC:||)を四分音符4つずつバッキング。 基本型→第一展開型→第二展開型*2サイクル*C・F・Gの3つのキー(調)の18サイクル。
同じリズム型でも音のクオリティが下がらないように。音は一個めが肝心。最初で腑抜けると、 二度と立ち上がれません(笑)。すかんと抜けたいいバッキングを、すべての音に。・[アレンジ]オリジナル「切ないふたり」
中間部がたったの4小節なので印象が薄くなってしまう。これはもったいないことである。 こういうときは無理矢理新しいフレーズを考えなくとも、今ある4小節を繰り返すことでも充分対応できる。たとえば2サイクルあるいは4サイクルやっちゃうわけだ。ここで大事なのが旋律のアレンジと4小節め、8小節めにおくキメのバッキング。旋律のアレンジはとにかく山盛り創ってみてよさそうなのを組み合わせるという計算高い数学的手法(笑)も吉。キメのバッキングでは、ちょっとコードを変えてみると「おおっ」って感じになる。
・[弾き語り]オリジナル「スケッチブック」 ライヴ&トーク向けに、これまで創ってきたこの曲を弾き語りで仕上げることに。 弾き語りとはすなわち歌とピアノとの「自分アンサンブル」なので、ソロのときとはピアノの役割が違う。「歌を盛り上げ引き立てる」役を負うのだ。従って演奏も骨組みは変わらないけれど、注意するところが変わって来る。
具体的には、
●歌の旋律とまったく同じ音を和音の高い音(小指)に持ってこない
●歌が長い音でキープしているときは、何かピアノでおかずを入れる
- ここぞというときには3度下で歌の旋律をピアノがなぞるのもいい。ハモりっぽくて効果的。
●伴奏に3つほど変化のあるリズムを持たせる
- 高音域:ピロピロ型(何を言いたいのか想像してください(笑))
- 中音域:経過音で和音構成音に解決
- 低音域:リズムをキメ!
- シンプルな四分音符系
- 動きのある付点系
- 盛り上がりの連打系
イントロやコーダなどでは必ずしもベースをつけなくともいいのだ。ピアノはオルゴールみたいな音がしたり、コントラバスみたいな音もしたり、音域が広いのでいろんな音がなる。これを生かさない手はないぞ、レイ。
・・・っと。レイちゃんとても感心して気持ちは盛り上がってるけど、消化しきれてません。 ちょっとガイド盛り上がってたくさんのことを言い過ぎてます。でも盛り上がったときにひといきに整理つけて、それから少しずつかみ砕いていけばいいんです。レイちゃん、今日は難しいこといっぱい言ってごめんね、来週からひとつずつやってみようね。
98/06/03 「これこれ、これ聴いて下さい!」
今日のレッスンメニューを相談しながら楽譜を開いていたら、いきなり一枚の楽譜を取るなりレイちゃんがピアノに駆け寄る。レイちゃん大盛り上がり。どうしたんだレイ! どうやら新曲を聴かせたいらしい。
「こうやって横道それちゃうからダメなんですよね?」
「あはは、でもとりあえず聴かせてよ盛り上がってるんだし」
レイちゃんはかわいいところがあって、盛り上がるとまっしぐらなのだ。
ときどき熱中しすぎて、ピアノを弾きながらよだれがたれちゃうこともあって、照れるのがまたキュート。
レイちゃんの新曲は12小節程度の短いインストゥルメンタルなのだそうだ。金管の旋律に弦楽器の伴奏をイメージしたという。まだ旋律だけなのでほんとにできたばかりなのだ。複数の楽器によるインストゥルメンタルの場合は旋律を楽器ごとに付ける必要があるのが、ピアノ弾き語りとちょっと違う点。とりあえず来週、コードをつけてみてから、旋律に展開しましょうかね。
■今日のレッスンメニュー(80分)
・[基礎]ピアノの音を鳴らす&コードに慣れる
ブルース進行(|CCCC|FFCC|GGFF|CCGC:||)を四分音符4つずつバッキング。
右手のコードは基本型→第一展開型→第二展開型と、それぞれ2サイクルしながら音域を上げて行く。
さらにこれらをC・F・Gの3つのキー(調)で繰り返すので、ブルース進行を合計で18サイクルしている。
リズムが遅れるのを防ぐ意味で高い音域でガイドが即興を合わせる(でも真の理由はただコードバッキングしているだけだとふたりとも退屈だからだ(笑)!)。・[アレンジ]オリジナル4曲 右手メロディーと左手ベースの構成でピアノを弾くときには、メロディーを単旋律にしちゃうとどうしても曲がしぼんでしまう。アレンジの工夫としては、メロディーの要所要所に3度とか5度とか6度などの和音構成音をつけるのが吉。ベースをガイドが弾き、レイちゃんは右手で慣れるまでメロディーに広がりを付ける。3回曲をサイクルするとだいぶ慣れ、自分でベースをつけてもそこそこ弾けるように。ぐっと豊かになったね!
・[弾き語り]「A列車で行こう」 練習してあるのがよくわかる。これまで和音を一小節に一個しか押えていなかったのが、ベースにリズムをつけ、バッキングは4つに工夫している。これは初心者にはとても難しいし、しかも歌いながらだと結構やっかいなのだ。よく弾けてるよ、レイちゃん。
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