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クラシックにジャズを持ち込んだ現代ミュージカルの異端児Garshwinの作曲した「サマータイム」。二ページの小品だが、チェロの旋律にピアノがジャジーな響きをかぶせる、なかなかの逸品。
「サマータイム」
ガーシュイン
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■プロフィール■
「あたしー、ジャズやりたいのよねー」そなーれに通っている平田由紀子は、その日もたるそうにこう話していた。たるい感じなのは彼女のキャラクターで、決して不機嫌な訳ではない。
「じゃあアンサンブルやってみる?」
と持ち掛けると、たるそうな目を輝かせた。
平田由紀子はクラシックピアノ独奏を長く弾いているため、譜面を正確に弾けるピアニストだが、 アンサンブルや即興にはまだ実績がない。そこでそなーれガイドが、クラシック寄りのベースを探しカップリングを考えたとき、候補に浮上したのがかのチェリスト、伊久陽司である。
伊久陽司は、ある方面ではかなり実績を持つ弦楽四重奏団に所属する有能なチェロ弾きであり、レパートリーはクラシックジャズポピュラーとかなり広い。しかも初見や即興はあまり効かない割にトチったときのフォローは一流と自負する、柔軟な音楽家であった。
通常ならジャズのベースはコントラバスと相場が決まっている。 しかしひとひねりして考えてみたとき、 「ジャズに入りたてのクラシック上がりピアニストと、柔軟なチェリストとの出逢い」がそなーれガイドの脳裏に閃いたのである。
双方に確認すると、ユニット結成は遅々として前向きに進んだ。
「あたしー、即興できないしー、でもジャズのアンサンブルすごくやりたいしー、うれしい」(平田)
「僕即興も初見もできませんから! しかしちょっと興味あるので楽譜探してみましょう」(伊久)
12日の日曜日のあわせはなかなかの出来。即席のわりに適切なチョイスでカップリングされた、今夜のサマータイム・ユニットに幸あれ。
Piano
平田由紀子(ひらた・ゆきこ)吉祥寺在住。 幼少時よりピアノを続けている。学生時代は英文学を専攻、卒業後メーカー勤務。 在職時にジャズの基礎をそなーれ(1994年にはまだ名称はなかった)でペースメーキングしていたが、 若干のブランクの後、復帰。当時から音楽を勉強したいとの相談を受けていたが、退職後夢叶って、中野の専門学校で楽典・ソルフェージュ・ピアノ実技等を勉強中である。
落ち着き払った「たるい」雰囲気を漂わせるオトナの女性だが、実は気分屋。 レッスンもその日のコンディションがよくないと途中で切り上げるマダムぶりを発揮。 (これは正しいレッスンのありかたである) 最近ではメロディーの初見コード付けという高度なテクニック習得を行っているが、これまでの3回のレッスンですでに伸びを見せ、鍛練を続けている。
先日ニューヨークに旅行、さして乗り気でもない同行者数名を無理に誘って地元でも有名なライヴハウスに乗り込んだ。同行者数名はさておき、本人は至ってゴキゲンでだったそうである。やはりライヴはいい(平田&筆者談)。
Violin Cello
伊久 陽司(これひさ・ようじ)超多忙の中、ソロにカルテットに大活躍のチェリスト。
そなーれガイドの「ジャズアンサンブルをやってみませんか」の問いかけに、とまどいつつも前向きに検討、適切にして美しい曲を探し出し、見事な選曲で請けてくれた。
5月にはバッハの無伴奏の5番の一部をソロで演奏会出演する高いモチベーションの持ち主だが、 ソロの緊張感やカルテットの楽しさに併せて、ピアノとのユニットによるアンサンブルをも和やかにこなしてくれるだろう。
この曲では主に旋律をとるので、聴く人にとってはチェロの音色を味わえるのも醍醐味。
(文責・如月希)